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所長メッセージ

2018/05/29
ネットビジネス社会においても変わらない存在価値とは


 国際商標協会(INTA)の総会が、米国西海岸のシアトルで5月19日から開催されました。世界中から1万人を超える知的財産関係者が集まる会合です。参加証をぶら下げた知財関係者が街中に溢れており、この一週間は、ホテル料金は数倍になり、ゆっくり食事ができるレストランを探すのも大変です。

 このような混雑状況ですから、来訪者はせっかくの機会にと、関係者とのミーティングやパーティへ参加するために、せわしなく移動する姿が多く見られます。今回印象に残ったのは、街中でこれらの多くの移動者が、スマホで予約や支払ができるライドシェア マッチングサービス(Uber,Lyftなど)を利用して移動していました。タクシーは以前ほど多くなく、逆にタクシーが常に横付けしていないホテルもあるほどです。なかには、最近日本でも見られる、スマホで契約するレンタサイクルで街中を移動している関係者もいました。また、ホテルも混雑し高騰しているからか、ネットで予約する民泊(airbnb,HomeAwayなど)を利用している参加者も多いとのことでした。
 これらの利用には、スマホのアプリを使い、予約や支払がオンラインで済みます。当然にキャッシュレスになり、しかも人が介在しませんので、英語を話す必要もなく言葉の壁を簡単に乗り越えられ、スピーディで利便性は向上します。最近は、スマホの操作も手入力ではなく音声で済むものも増えていますので、私たちの仕事もパソコンのキーボード入力は不要で、すべてを音声で入力指示してビジネスが済む時代なのかも知れません。また、自動翻訳も格段に進化しますので、日本語を理解できない世界中の人たちとも、こちらは日本語を話すだけで、簡単に円滑なテレビ国際会議が出来るのもそう遠くはないと思います。
 そのような近未来では、今回のように1万人もの人々が世界中から集まって会議やミーティングをする機会はなくなるのでしょうか。いや、やはり人々が直接会って、画面ではなく直接に顔を見て握手する貴重さは無くならないのではないかと感じます。
 このようなことを考えながら、空港の出国審査の列に並んでいると、突然に「左に寄りなさい!」の掛け声があり驚いていると、そこにいかにも賢そうな、爆発物探知犬が臭いを嗅ぎながら淡々と通って仕事をして行きました。ロボット犬でなく、本物の犬さんを見ていて楽しくなりました。人間の100万倍以上の嗅覚を備えていると言われる犬さんたちが、高精度のセンサーやロボットに置き換わることなく、いつまでも仕事ができるようにと思うのは、犬さんたちにとっては迷惑な話しでしょうか。
 色々と考えさせられる一週間でした。
 
太陽国際特許事務所
所長 中島 淳