ニュース

所長メッセージ

2022/01/04
新春のご挨拶を申し上げます

 謹んで新春のお慶びを申し上げます。
 さて、昨年も、新型コロナウイルスについて抜きでは語れない一年となりました。新型コロナウイルスの流行が日本国内で始まった当初は、「夏になったら収束するだろう」「一年くらいで収束するだろう」「ワクチンが開発されれば収まるだろう」といった具合に、多くの人が短期間での収束を楽観的に予想していたものでした。しかしながら、気づいてみれば、このウイルスとの闘いはついに3年目を迎えてしまいました。最近聞いたところによれば、とある学者先生は、第1波襲来の当初から、「第8波まで続く」との予想をされていたそうです。第6波がすぐそこまで来ている現状を鑑みると、その学者先生の先見の明には脱帽の限りです。
 ここ数年、新型コロナウイルスとの闘いの中で、私どもの事務所内でも新しい変化が数多く見られました。その中でも、やはり私どもにとっての大きな変化は、「働き方の変化」でした。緊急事態宣言下で、東京都から要請のあった「出勤者の7割削減」という目標値を達成するために、急ピッチで業務フローやインフラを整え、目標値を達成することができました。
 一方で、大きな環境変化は、これまでの当たり前の慣習を見直すという機会をもたらしてくれました。私どもの事務所でも、これまでの従来型の業務フローを見つめなおし、これまで当たり前に行っていた事が、「何のためにやっていたのか」「どんな効果があるのか」「副次的に意図せず生じていたことは何か」といった分析を行いました。このように、これまでの慣習のそもそもの目的、さらには従来型働き方による副次的効果まで掘り下げて分析すると、単に新しいものを取り入れるだけでは無く、「従来型の働き方によって生み出されていた効果を失わずに革新を続ける」ということが、非常に難易度が高いものだと気づかされました。特許事務所の業務という小さな範囲ですが、改めて温故知新を実感した一年となりました。
 さて、2022年度も、様々な社会の変化と進化が予想されています。その中でも、「新たな技術トレンドへの対応」、「DX化のさらなる推進」、「経済安全保障に関する対応」といった事項に関しては、特に知的財産の世界でも大きく関わる部分です。私どもの事務所もこれらに対応するために、より一層の準備を進めて参る所存です。
 それでは、本年も、皆さまにとって、より良き一年となりますよう、祈念申し上げて新年のご挨拶とさせていただきます。
 
太陽国際特許事務所
所長 中島 崇晴