TAIYO,NAKAJIMA & KATO
  HOME | ENGLISH
特許業務法人 太陽国際特許事務所
ホーム 事務所について 業務内容 所属弁理士 採用情報 TOPICS
 
 
人工知能と人間の創造力

   コンピューターによる人工知能が、囲碁の名人を打ち負かして話題になりました。囲碁や将棋のようなゲームのルールは、日常生活や仕事での判断業務に比べると、入力条件や判断要素が限定的で標準化されており、選択肢の決定がコンピューターに適しているのだと言われています。
   しかし、人工知能の研究が進むと、10〜20年後には人工知能に置き換わるので、存在しなくなる職業が多数あるとの発表がありました。現在の小中学生が、大学を卒業して就職するときの職業の60%は、現在存在しない職業であるとの予測もあります。たしかに、鉄道駅の切符切り、路線バスの車掌、株式市場の立会人、など見かけなくなった職業が存在していた時代には、ソフトウエア製作会社や携帯電話販売会社などはなく、そこで働く人もいませんでした。
   現在は第4次産業革命の時代だと言われています。18世紀に英国で起こった産業革命は石炭と蒸気機関が原動力でしたが、その後に電力により分業化と大量生産技術が発展し、さらに進展してエレクトロニクスやIT技術による自動生産が促進されました。現在は、あらゆる物がインターネットに繋がるIoT時代を迎えており、集まった膨大なデータを処理して人工知能が判断することにより、自動車の完全自動運転や、完全無人工場なども視野に入ってきました。
   かつて、英国で産業革命が盛んになった折には、蒸気機関による機械化が進み、多くの工場労働者が仕事を奪われて失業者も増えるなどの社会問題もありました。世の中を発展させるはずの機械化が労働者を不幸にするのは本末転倒です。現代においても、人工知能などの技術が発達すると、工場の組立工やタクシー運転手などの職業は将来なくなると言われていますが、どうすれば良いのでしょうか。手塚治虫の描いていたように、ロボットがすべて人間の作業を代替すると、人間は何もしないで楽な生活ができるのでしょうか。反対に、現状予測は、機械化できない職業が少なくなり、人々の職業選択の自由度が減るとの恐怖感が強いと言えます。
   そうすると我々は、人工知能には達成することができない、優秀なスキルを身に着けることが有効な職業確保のための安泰策になります。少なくとも、現状や近い将来でも、人工知能には、新たに高度なものを創るひらめきはありません。その最たるものは発明や考案です。知恵と工夫により、今までにない優れた創作や技量を会得して、人工知能よりも先を進むことができれば、失業の恐れもありません。これからも、人間は人工知能に追いかけられると推測できますが、さらにそれよりも先に行かなくてはなりません。ますます疲れそうですが、それを乗り切る知恵も人間が考える必要があります。人間の無限の創造力をあらためて信じることにします。


太陽国際特許事務所
所長 中島 淳


ご相談はこちらまで
なお、お問い合せを戴く際には、会社名及びご担当者様をお伝え下さい。
匿名でのお問い合わせには、ご回答できませんので、予めご了承下さい。

TOPに戻る