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特許業務法人 太陽国際特許事務所
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英国のEU離脱における意思決定と準備の重要性

   英国は国民投票によりEU離脱を選択しました。この結果は、大方の予想に反しており、世界中が驚きました。経済面でも、急激なポンド通貨安や世界同時株安となりました。正式なEU離脱は、数年先になるようですが、自由貿易圏の拡大という世界の流れに沿っていないことは明らかです。進行中の欧州統一特許が今後どうなるかなど、知的財産関係においても多くの不安が生じました。
   英国内では、今回の決定が間違いであるとか、再投票を実施すべきであるとかの動きが報道されています。今回の英国のEU離脱を意味するBrexit とか、離脱を後悔するBregret などという造語も生まれました。それほど歴史に残る大きな決断であったことは間違いありません。
   しかし、国内外に大きな影響を与える今回の国民投票という重大な意思決定のわりには、事前の状況説明が不十分であったり、間違いであったりしたとの報道が多くあります。離脱派が主張したEU拠出金額や、流入難民の阻止可能割合が間違っていたなどの事実分析や報道の間違いです。
   仕事や私生活においても、我々の日常は意思決定の連続です。朝起きてから、夜寝るまでに、意思決定とそれに基づいた行動をし、また次の意思決定をすることを繰り返します。小さな意思決定から、会社や国家の今後を左右するような大きなものまで様々です。当然に大きな意思決定に際しては、状況分析、課題見極め、選択肢の選定、最適選択肢の決定という一連の判断手順が必要です。
   今回の英国の国民投票では、選択肢が離脱か残留かに限られていました。国民投票を決めた時点ですでに選択肢を間違っていたとの説もあります。しかし、意思決定に際しては、各選択肢についてその利害得失を十分に比較検討した上で総合判断し、選んだ結果にかかわらず、十分に検討した上なのだからやむを得ないと思えるのが、好ましい意思決定手順です。今回は十分な判断材料が提供されておらず、目先の損得勘定だけに左右された点も見られ、残念に思える面がありますが、それが投票や選挙だとの見方もあるかもしれません。
   意思決定といえば、知的財産関係者の業務も重大な意思決定の連続です。発明の創作段階においては、発明のポイントをどこに絞るか、出願すべきかノウハウとして秘匿すべきか、先行技術との差異や優位点をどうするか、審査請求をすべきかどうか、ライセンスを与えるべきかどうか、特許権を維持すべきかどうか、紛争処理へどのように対応するのか、等々の今後の盛衰に重大な影響を与える意思決定をする業務は極めて重責です。適切な意思決定をするには、十分な知識と、それを巧みに活用できるスキルと、正確な状況分析と、最適選択肢の選別が極めて重要です。そのような適切な意思決定ができるために、知的財産関係の専門家は、日ごろから実力向上のために努力を積み重ねています。


太陽国際特許事務所
所長 中島 淳


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