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特許業務法人 太陽国際特許事務所
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特許をとりやすい時代

   同じ発明を特許出願しても、特許になる場合とならない場合があります。それも時代によって変わります。法律には特許になるための条件が明確に決められているにも拘らず、特許になったりならなかったりするのは極めて不思議と考えられてもやむを得ません。
   特許になるための要件の一つに新規性と進歩性があります。特許になるためには発明が新しくなければならないというのが新規性であり、さらに優れていなければならないというのが進歩性です。新規性がなく、既に知られている従来の発明をいくつか組み合わせれば容易に考えられる発明は進歩性が無いので特許にはなりません。簡単に考えられる発明は、だれでも容易に思いつくものであり、世の中の役に立たないので、その程度の発明は特許にしないとの理由です。
   既に知られている技術の組み合わせというのが曲者です。発明が産まれる背景には、世の中のニーズや前提技術があります。ある日突然に発明が産まれるものではありません。このため、新しい発明は従来技術の上に成り立っています。新規な創作とは、多かれ少なかれ、従来技術の寄せ集めということも言えます。エジソンの電球の発明にしても、フィラメント素材の選択や加工、電気抵抗技術、真空技術などを応用しています。
   一方では、世の中はインターネット時代です。ほとんどの発明の構成要素はそこに利用されている技術を世界中から探し出すことができます。数年前までは、このような状況により多くの特許出願が単なる組み合わせであるとして拒絶され、特許された後も無効になり、特許侵害裁判でも特許権利者が不利な状況でした。発明者は苦労して、自分の頭脳をフル回転させて、才能を発揮して発明するのですが、その発明を分解すると、いずれも既に世の中に存在しているという理由で拒絶されるのですから、理不尽な話です。
   ところが、時代は変わりました。このように発明を構成する各要素は知られているものの、それらの知られている各要素を組み合わせる動機がないとか、組み合わせの困難性があるということで、多くの出願が特許されるようになっています。発明者の類まれな才能により、初めてこれらの要素が組み合わされて優秀な発明が産まれるという現実が認められるようになりました。以前であれば、拒絶されていたと思われる多くの発明が特許として認められるようになっています。やっと、発明者に陽光が当たり、新技術や新製品が世の中に出回り、他人の物まねでなく技術開発を優先する企業が有利に活躍できる状況になり、この点では知的財産立国へ少し近づいた感があります。


太陽国際特許事務所
所長 中島 淳


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