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米国だより  小学生が学ぶ経済学

  「小学生が学ぶ経済学」と聞くと、どんな授業を想像されますか。

 5年生の娘が通う小学校で行われている「クラスルームエコノミー」というプログラムをご紹介します。経済学というと、いかにも難しい勉強というイメージがありますが、模擬経済活動を通して、子供たちに楽しみながら経済の流れを学んでもらおうと行われているのがこのプログラムです。働いて収入を得ることの価値、予算を立てること、欲しいものを買うために貯金をすることの大切さ、すべての意思決定には、機会費用があることを子供たちに発見してもらうことが目的です。また、報賞制度を取り入れることで、子供たちのやる気を引き出し、積極的な学校活動への参加を促す効果が期待できるというものです。

 まず、収入となる学校貨幣を得ることから始まります。雇用主となる先生が求人を出します。職種はコンピュータ技術員、リサイクルディレクター、クラス銀行員、フェイスブックサポーターなどさまざまです。仕事の難易度によって初任給も決まっています。子供達は希望の仕事を選んで応募申請書を提出し、先生が採用を決定します。責任を持ってきちんと仕事ができれば、毎週学校貨幣が支払われます。給与以外にも、授業中に積極的にディスカッションに参加したり、熱心に課題に取り組んだり、好ましい行動が評価されるとボーナスがもらえます。一方、忘れ物をしたり、宿題を提出しなかったり、 学校でルールが守れなかったりすると罰金として先生にペナルティーを支払うことになります。

 このプログラムで子供たちが一番楽しみにしているのが、集めた学校貨幣が利用できる買い物です。例えば、休み時間が伸びるチケット、校庭でランチができるチケット、宿題がパスできるチケットなど、ユニークなチケットと交換できたり、オークションに参加することもできます。オークションでは需要と供給の概念を学びます。子供たちは、年間を通して先生からのアドバイスをもとに自分たちでクラス銀行とお店を運営し、収入、支出、残高を正確に記録して学校貨幣を管理します。

 教科書だけでは退屈になりがちな学習を、好奇心旺盛の子供たちのやる気を引き出し、楽しみながら学習できる体験型のプログラムは、興味深い学校の取り組みだと思います。

 娘は、クラス銀行員の仕事を始めたようです。 このプログラムを通して、楽しみながら経済学を身近に感じてくれたらと思います。
ユミ・ヤークス(US オフィス)