USPTOにおけるFast-Track Appeals Pilot Programの開始
2020/08/04(更新:2020/08/31)
USPTOにおけるFast-Track Appeals Pilot Programの開始
2020年7月2日から、米国特許出願における査定系審判について新たなパイロットプログラム(Fast-Track Appeals Pilot Program)が始まります。以下にその概要を記載します。
- プログラムの開始日: 2020年7月2日
- プログラムの終了予定日:2021年7月2日
- ただし、この前であっても、有効な申請の件数が500件に達した場合はその時点で終了します。また、四半期毎の最大受理件数は125件となっています。
- プログラムの内容:
- プログラムの適用対象となった審判については、プログラムへの申請が受理された日から6ヶ月以内に審決を出すことを目標とします。
- プログラムの適用を申請するための要件:
- Fast-Track Appealsプログラムを申請するための要件として以下のものがあります。
- 出願が通常の(つまり、仮出願、分割/継続/CIP等でない)特許、意匠特許、又は植物特許の出願であること
- 出願が通常の(つまり、再発行出願等でない)特許、意匠特許、又は植物特許の出願であること
- Notice of Appealを提出済みで審判番号通知(PTAB Docketing Notice)が発せられていること
- 出願番号及び審判番号を記載した、規則41.3(37 CFR 41.3)の申請書を米国特許商標庁の電子ファイリングシステムで提出すること
- 申請時に規則41.20(a)で定める費用(現在400ドル)を申請と共に支払うこと
- プログラムの適用を申請したことによって課される制限:
- プログラムの適用を申請した場合、審判部によって指定される口頭審理開催日の日程の再設定を申請することはできません。
- 現時点での申請状況:
- 2020年8月3日時点では、34件の申請がされ、32件についてプログラムの適用が認められています。
記事担当者:外国情報グループ 北米チーム 桐内 優
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