ニュース

所長メッセージ

2023/01/04
新年のご挨拶を申し上げます


 謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
 
 昨年12月は、サッカーのワールドカップで日本中がとても盛り上がりました。代表チームが国の誇りをかけて世界の強豪チームと戦う姿に、勇気や活力をもらい、熱狂の余韻に浸りつつ、年末を迎えました。
 さて、近年は、大規模なスポーツイベントが開催されると、その度に競技や大会を支えるテクノロジーの進化に驚かされます。例えば、今回のサッカーワールドカップでは、審判の判定を補助する最新技術として、「オフサイドをAIが判定するシステム」が導入されました。この技術は、スタジアムに設置された複数台のカメラとボールに埋め込まれたセンサーによって、オフサイドを判定し、審判に伝えるというものだそうです。これにより審判は、より精確でフェアな判定を下すことが可能となりました。
 一方で、テクノロジーの進化によって、副次的な効果として、スポーツのルールにも様々な変化をもたらします。今回のワールドカップでも、テクノロジーによる判定を活かすためのルール(「オフサイドディレイ」等)が導入されました。
 さて、我々が従事する知的財産の分野も、「テクノロジーの進化」「ルールの変更」とは密接な関係があります。言うまでもなくテクノロジーの進化のためには、新たな創意工夫が必要であり、そこに新たな知的財産が生まれます。また、スポーツの世界と同様に、新たなテクノロジーが生まれると、これをコントロールするための新たなルールが作られます。そしてこのルールに対応するために、新たなテクノロジーが創作される、、、といった仕組みになっており、テクノロジーとルールは相互に進化していきます。テクノロジーとルールの進化がある限り、我々知的財産の専門家の仕事は尽きません。
 少し話は変わりますが、知的財産を保護するためにも世界各国に大小様々な「ルール」が存在します。国内外における権利化・権利活用のための「ルール」は、これらを正しく理解し味方につけることが、知的財産の価値を高めるために非常に重要になります。
 しかしながら、全世界に存在する大小様々なルールは、日々刻々と変化しており、これらの情報を察知し、理解し、活用する、ということは、非常に困難です。
 太陽国際特許事務所では、お客様の知的財産を適切に保護するために、世界各国の情報を収集するための専門チームが存在しており、日々世界各国の情報収集に努めています。本年も引き続き、お客様の知財活動に貢献すべく、活動をして参ります。
 
 それでは、本年も、皆さまにとって、より良き一年となりますよう、祈念申し上げて新年のご挨拶とさせていただきます。
 
太陽国際特許事務所
所長 中島 崇晴