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韓国科学技術院GCCWにおける「日本のスマート安全産業の動向」に関する発表

2022/12/06

韓国科学技術院とは

 韓国科学技術院(Korea Advanced Institute of Science and Technology・KAIST)は1981年に設立された、韓国の国立大学です。KAISTでは、韓国国内の学・研・産(学校、研究所、産業)が開発した技術の海外での事業化を促進する目的で、2015年に「グローバル技術事業化センタ」KAIST GCC:KAIST Global Commercialization Center)を設立しました。KAIST GCCは42ヶ国にネットワークを有し、韓国のベンチャー企業、中小・中堅企業、大手企業、大学、研究機関などが海外へ進出する際にプラットフォームとしての役割を果たしています。

KAIST GCCWとは

 KAIST GCCでは、コロナ・パンデミック以降、新たなグローバルな産業環境に対応する協力体制を構築するために、毎年2回GCCW(Global Commercialization Conference and Workshop)という会議を開催しています。GCCWには国内外の政府機関、研究機関、産業体など、あらゆる部門の協力パートナーが結集し、グローバルな技術事業化に関する協業の機会を探り、革新的なプラットフォームを構築しています。

太陽国際特許事務所の活動

 今年2022年下半期のKAIST GCCWでは、「技術革新とグローバル技術事業化:コロナ以後の新しい世界へ」というテーマに基づき、「KAISTグローバル創業事業化」に関するメインコンファレンスと、「韓・米生命産業の技術事業化」、「スマート安全産業のグローバル技術事業化」、「韓・中新産業の技術事業化」など3つの部門のワークショップが開催されました。
 弊事務所では、このうち、「スマート安全産業のグローバル技術事業化」に対するワークショップに招待され、発表者として参加いたしました。発表内容は、弊事務所のソリューション部による特許調査の分析結果、日本におけるスマート安全産業に関する規制及び認証システム、各日本企業の実施状況に関する具体的な事例紹介などに関するものでした。同時通訳も用意されていましたが、主に韓国の企業関係者向けであったので、弊事務所の韓国弁理士が韓国語で発表し、日本の専門的知見について母国語で発表を聞けるということで好評を博しました。
 弊事務所以外には、韓国の「スマート建設安全協会」の会長、韓国の「スンシル大学」の教授(スマート産業安全工学科)など韓国の専門家や、アメリカ、ドイツにおける専門家、及び海外への進出を目指している韓国の企業などが、様々な分野におけるスマート安全産業に関して発表しました。コロナ禍のため現地の参席者は20~30名程度でしたが、ワークショップはオンラインでも同時中継され、様々な国の関係者がオンラインで参加しました。

 

 
記事担当者:特許3部 李 泳沄
 
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