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AI(Artificial Intelligence)の発展と知財保護(第3回/全5回)

人工知能(AI)によって創作された発明の保護
~DABUSプロジェクト~
 
2020/11/12(更新:2020/11/13)

DABUSプロジェクト

 近年、人工知能(AI)技術は急速な進展を遂げています。DABUSと呼ばれるAIが自律的に創作した発明について知的財産権による保護を求める国際プロジェクトが進行中であり、発明者適格性や特許を受ける権利のあり方が欧州・米国等の各国特許庁で審査・検討されています。
 当該プロジェクトに係るPCT出願の日本移行について、太陽国際特許事務所が代理しています。本特許出願は、発明者として、AIのプログラム名称(「ダバス、本発明を自律的に発明した人工知能(DABUS, The invention was autonomously generated by an artificial intelligence)」)が記載されています。AIの発明者適格性が審査される日本初のケースになると考えられます。
 本案件は、AIをはじめとするソフトウェア特許を専門に取り扱うメンバーを含む特任チームが対応しています。弊事務所ホームページでも、審査の進行状況について適宜お知らせする予定です。
 
<DABUSプロジェクトの紹介ページ(英文) -The Artificial Inventor Project->
 https://artificialinventor.com/
 

  • <特許出願内容>
    • PCT国際公開番号: WO2020/079499(移行後特許明細書は未公開)
    • 発明の名称: フードコンテナ並びに注意を喚起し誘引する装置及び方法
    • 発明者: ダバス、本発明を自律的に発明した人工知能
    • 日本国内移行手続き完了日: 2020年8月5日

 

  • <特任チームメンバー>
    • 特許2部 藤田 健、石田 理、田中 宏明
    • 特許3部 山口 真紀
    • 外国統括管理部 設楽 修一

太陽国際特許事務所の取り組み

 太陽国際特許事務所では、お客様からのAIに関するご依頼について、各技術分野に対応した経験豊富な専門家が対応できる体制を整えています。出願・社内教育・ライセンス/契約、等、様々なご要望に応じて、柔軟にご対応いたします。ご不明点やご相談がある場合には、下記フォームよりお気軽にお問い合わせください。
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