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AIPPI(国際知的財産保護協会)年次総会 サンフランシスコへの参加

2022/09/26

AIPPIとは

 AIPPI (Association Internationale pour la Protection de la Propriété Intellectuelle(フランス語)の頭文字)は知的財産保護の発展及び知的財産法の改善のために設立された非営利団体です。特に、知的財産法制の国際的調和に大きな役割を果たしています。スイスのチューリッヒに本部を置く政治的に中立な組織であり、131ヶ国から8,000名の会員を擁します。

サンフランシスコでの2022年総会

 コロナ禍により、2020年及び2021年には対面の年次総会は開催されませんでしたが、2022年9月10日~9月13日に米国サンフランシスコにて、2019年のロンドン以来3年振りに開催されることとなりました。
 アフターコロナの知的財産関連の大規模な国際会議としては、5月のINTA<INTA(国際商標協会)年次総会 ワシントンDCへの参加>以来2回目であり、会場の体制や参加者の雰囲気はかなり通常モードに戻った印象でした。米国への入国及び日本への帰国に際して求められたのはワクチン証明だけであり、PCR検査による陰性証明は不要で、以前と比べるとかなり簡略化され、スムーズな入出国となりました。

太陽国際特許事務所の活動

 今回のサンフランシスコ総会には弊事務所から1名のメンバーが参加しました。総会への参加者は1,200名との発表でした。ヘッドクオーターホテルの会場に機能がコンパクトに集約されていたため、参加人数の割には活気溢れる印象であり、各国の知的財産専門家が活発にミーティングを行っていました。
 弊事務所では、世界各国のビジネスパートナーとの直接ミーティングを15件実施しました。コロナ禍の最中にビジネス関係の始まった関係先とは、初めての直接お会いする機会となったケースも多くありました。また、サンフランシスコを拠点とする米国法律事務所を久し振りに訪問することもできました。
 会場では、施行が近づいている欧州統一特許裁判所(UPC)の施行が最大のホットトピックでした。多くの欧州弁理士から情報収集するとともに、UPCで実際にどのような観点や基準に基づき審理されるのかを検証するための模擬裁判(モックトライアル)にも参加しました。入手した情報については、今後セミナーなどの形でお客様に提供させていただきます。

太陽国際特許事務所の外国業務関連活動

 太陽国際特許事務所では、海外のビジネスパートナーと直接対面でコミュニケーションする機会を設けることで、お互いの信頼関係と強固なビジネスネットワークを構築するよう努めています。
 また、直接会って話すことで、普段の業務を通しては得ることのできない最新の情報の収集や、メンバー個々の国際感覚に磨きをかけることに努めています。
 弊事務所のメンバーが収集した海外知財の最新情報等は、外国情報グループからみなさまにご提供いたします。


 
記事担当者:副所長(執行役)外国統括管理部 設楽 修一
 
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